2007/05/10 祝、十万ヒット

ついに、いつのまにか、１０００００ヒット。
嬉しい。
そしてありがとう。

続けることが大切らしい。
質量転化。
単に続けているということが、突然一つの価値に変性する。


★特記★
たくさんの綺麗な写真と、あたたかい文章をアップしてくれているミスタ下川へ

もちろんこの数字は下川のものだ。
ささやかな喜びだけれど、分かちあいたい。
下川と何かを分け合えるというそれ自体が、おれには嬉しいよ。
ロケットがあり、コーヒーがあり、煙草があった。
煙があり、写真があり、サーカスがあり、本の山があり、
眠りさえないとすれば永遠にだって語り合えることがあると思っていた。
英詩を聞き取り、楽譜を起こして、弦をはじいた。
みんながいた。全ての人がそこにいた。
何も無いと思っていたし、何もかもがそこにあると知ってもいた。
ありきたりで無価値で消耗しつくされてくたくたで薄汚れて冴えない、
だけれども、我々の、あまりにも「我々そのものであり過ぎる」、あの頃の記憶。

稀に、音も無いような夜に道を歩いていると、
あの頃の記憶とすれ違う。
はっとして歩みを止めるのだけれども振り返れない。
でも、遠ざかる足音の主も、この闇の中でさえ、
おれに気付いてくれたであろうことは、
なぜだか確かに信じられる。
たぶん、彼は、一人きりの家に着いたら電話をかける（携帯電話なんて持ってやしない！）。
そして、どこかで電話が鳴る。