彼は白昼にランプに火をともして、「僕は人間を探しているのだ」と言った。 ランプまで用意するところがディオゲネスの真骨頂なわけだ。 彼が異常なのではない。 異常な振舞いを強いるような状況が異常なのだと、ここでは主張されている。