2012/11/08 素晴らしきかな人生！

フランク・キャプラの「素晴らしきかな人生！(It's a Wonderful Life!)」を観た。
かなり面白い。

いわゆる「過去の名作」は今日的には凡作になっているものも多いが、これは今も
輝きを失っていない映画だ（1946年公開）。
最近だと「市民ケーン」とかも観た。あれも全然悪くはなかったけれども、当時は
画期的とされたらしい映像上の工夫などは今となっては何の特別な価値も持たなく
なっているので、生き残った価値は物語などの部分だ。

時間を経ても生き残る価値、それだけに価値があるのだとは思っていなくて、共時的に
同時代の人に衝撃を与えてあっという間に風化するようなものも、それはそれで貴重な
価値があるとは思う。
しかしとにかく、私は歴史学者でもないので、「時代性を考慮すると傑作」というの
にはあまり関心無くて、「今の目で見ても楽しい映画」を観たいのである。

「素晴らしきかな人生！」はお勧め。ベタだけど、だからこそ没入できる。
500円の激安DVDコーナーによく埋もれてます。