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2003/11/27 (玖陸衒友会)ヤツよりのメイル
ヤツは例によって俺の想像の射程を超えているのだが、
想像はともかく理解の射程も超えている。
そのメイルの全文を公開しよう。無断で。
断章
──このまえ、こう指摘されたよ、つまり「磔刑」とそれに付随する画像には脈絡がないと。
はん、高村くんだな。あの男が言いそうなことだ。彼はいまどうしてるのかね。最後にあったのは二年前じゃないか?
──ご明察。まあ、そのぐらいだ。いまじゃ世界的な登山家だよ。誰よりもおのれの肉体に厳しく対峙している。
彼ほどの良識の持ち主もそうそういないだろう。どちらかと言えばウジムシに近い私としては、鼻が高いよ。まあ私も王国の連中には
ずいぶんと悩まされたよ。なんと言うか、脳髄ごと真空パックにされるような、、、
発言は控えるべきだね。妻もようやく落ち着いてきたんだ。ここでぶりかえしても良いことはひとつもないからな。とにかく一市民と
して暮らしてゆく以上、なにごとも節度がいちばんだ。世間体はだいじだよ。ほんとうに。もう病院には行ってないんだ。通院は十二
回だから意外と早かったな。高村くんはいつ帰国するんだろうな。なんだか懐かしいな。また一緒に飲みたいな。彼の話も聞きたいし。
世界をまたにかけている男か、頼もしいかぎりだ。
しかし。
会ったら、、、
彼は分かるかな。
この私が、、、、
誰か翻訳してくれ。
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